こんにちは!hair salon Rupo、片岡です。
前回はホームケアの方法を紹介しましたので、今回はホームケアの中でも特に重要なシャンプーの選び方について、書いていきます。
突然ですがここで、この記事を読んでいただいているあなたに質問です。現在使っているシャンプーはどのようなシャンプーですか?
世の中に出回っているシャンプーにはさまざまな種類があり、いくら美容師といえど毎年あたらしい商品が出続けるシャンプーの全ての良し悪しは、とてもじゃないですが把握できません。
毎日違うシャンプーを試していったとしても、
洗浄力などをちゃんとチェックするとなるとシャンプーは1日1回。一年で365種類。とあるシャンプー解析サイトでは、確認できるシャンプーだけで現在2800種類を超えており、一人で全てのシャンプーを試すとなると単純計算で7年半かかります(笑)
しかも7年もあれば、新商品なんてあとからどんどん発売されていくので、現実的に考えて全ての種類を把握するのは不可能です(汗)
ではどこでシャンプーの良し悪しを判断するか。それは、シャンプーに明記されている成分表と、実際に使っているお客様の頭皮や髪の状態から判断するしかありません。
この記事では、お客様が自分に合ったシャンプーを見つけられるようになる情報を書いていきますので、ぜひ最後までお読みください。
自分に合っていないシャンプーは?
まず、自分に合ってないシャンプーを使うと、髪や頭皮にどんな症状が出るのか、ですが
- 髪がパサついてまとまりがなくなる
- 頭皮の臭いやかゆみが出てくる
- フケなどが増える
- 抜け毛が増える
- 頭皮や髪のベタつきが気になる
などが挙げられます。もちろんシャンプーの方法はちゃんとできている前提なので、不安な方は過去の記事をご確認ください。
合わないシャンプーの主な原因
これらの症状の原因は主に、洗浄力が強すぎるor弱すぎる、シャンプーに含まれる何らかの成分に反応してしまっている、の2つ。
頭皮の異常に関してはどちらもあり得るんですが、髪の毛のパサつきやベタつきに関しては、
洗浄力が原因の場合が多いです。
皮膚に反応するであろう成分はさまざまありますが、いち美容師の僕では皮膚科の先生のような医学的知識はないので、美容師としてシャンプーの洗浄力という視点から掘り下げていきたいと思います。
洗浄力という点だけでも、髪や頭皮の乾燥などの要因は減らせるかと思うので、ぜひ参考にしてください。
シャンプーの洗浄力を見分ける方法
シャンプーの洗浄力は界面活性剤の種類によって変わります。界面活性剤は大きく分けて4種類あります。上から洗浄力の強い順に並べていくので、今のシャンプーに不満がある方はお家のシャンプーの成分表をみて、自分のシャンプーの洗浄力はどうなのかチェックしてみてください。
- 高級アルコール系(ラウレス硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na)
- せっけん系(石ケン素地、ラウレス4-酢酸Na)
- アミノ酸系(ココイルグルタミン酸TEA、ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルタウリンNa)
- ベタイン系(ココアンホプロピオン酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン)
次に成分表の見かたですが、成分表は分量の比率が多いものから順に表記されていますので、上から順にみて2〜3種類目までの界面活性剤で、洗浄力の強弱を予想することができるかと思います。
例:
配合成分:水、オレフィン(c14-16)スルホン酸Na、コカミドDEA、ココイルアラニンTEA、ココベタイン、ココイルサルコシンTEA、ローズマリー葉エキス、カニナバラ果実エキス、ゴボウ根エキス、、、etc
例えばこういった表記が書いてあるシャンプーがあるとすると、ここから読み取れるのは、まず一番多く配合されているのは水。次はオレフィン(c14-16)スルホン酸Na。その次がコカミドDEA。ココイルアラニンTEA。この3つは界面活性剤です。
それぞれの成分の特徴をみてみると、
- 水の次に多く配合されているオレフィン(c14-16)スルホン酸Naは、ヤシ油からできており、起泡性に優れ、泡切れがよく洗浄力が強く、しっかりとした洗い心地があるのが特徴。
- その次のコカミドDEAは、ヤシ油からできており、起泡性が高く、増粘性に優れ、なおかつ強い洗浄力から頭皮を守る役割もある成分。
- 最後のココイルアラニンTEAも、ヤシ油からできており、コカミドDEAと同じく、泡立ちは良く、さらにコンディショニング機能もある成分。
これらをまとめると、
この3つの成分はどれもヤシ油からできており、肌に優しいと言われるオーガニックシャンプーとして謳えるものです。が、実は一番多く含まれている界面活性剤は洗浄力が強くて乾燥肌の人が使うと地肌がつっぱって乾燥したり、髪がごわついてしまうなんてことが起こり得るシャンプー。
といった感じになります。
ただ、これが悪だとは限らないんですね。
シャンプーに善悪はない?
なぜ悪だとは限らないのか?
それは、毎日ワックスやムースなどのスタイリング剤を使う人にとっては、しっかりとした洗浄力がないとスタイリング剤が落としきれず、髪に残ったスタイリング剤の成分が頭皮について肌荒れの原因になることもあり得るので、洗浄力が必要な人にとったらいいシャンプーだということになるからです。
ネット上ではシャンプーに含まれる○○という成分は毒だ!とか衝撃的な意見も散見されますが、ほとんどは自社商品を売るためだったり別の意図がある発言だったりするので鵜呑みにしてはいけません。
そもそも日本に出回っているシャンプーは、厚生労働省が定めた規格を通過したものしかないので、安全性についてはあまり深刻に考える必要はないと思います。
情報に踊らされてあれもダメ、これもダメとなるよりも自分の現状を把握して、解決するには何が必要なのかを考えてシャンプーを選び、実際に使ってみて使用感を感じてみる。その方が選択の幅は広がり、結果的に解決への可能性も広がると思います。
最後に
僕は、不具合があったらその問題を解決するにはどうすればいいか、何を使えばいいのかを考えて探していくのがベストっていうスタンスでアドバイスをしています。
もし現状の髪や頭皮に不満や不安がある方は、一度シャンプーを見直してみてはいかがでしょうか?この記事が、あなたのためになれば嬉しいです。
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